ASUSのAndroid Wear搭載スマートウォッチ「ZenWatch」シリーズは第2世代に突入しました。具体的にどのような差があり、どう進化したのか確認していきましょう。
「ZenWatch WI500Q」と「ZenWatch 2 WI501Q / WI502Q」のスペック比較
名称 | ZenWatch WI500Q | ZenWatch 2 WI501Q | ZenWatch 2 WI502Q |
OS | Android Wear 5.1.1 | Android Wear 5.1.1 | Android Wear 5.1.1 |
CPU | Snapdragon 400 1.2GHzクアッドコア | Snapdragon 400 1.2GHzクアッドコア | Snapdragon 400 1.2GHzクアッドコア |
RAM | 512MB | 512MB | 512MB |
内部ストレージ | 4GB | 4GB | 4GB |
ディスプレイ | 1.63インチ、解像度:320x320 | 1.63インチ、解像度:320x320 | 1.45インチ、解像度:280x280 |
Bluetooth | Bluetooth 4.0 | Bluetooth 4.1 | Bluetooth 4.1 |
Wi-Fi | 非対応 | 対応 | 対応 |
スピーカー | 非搭載 | 搭載(非公式) | 非搭載(非公式) |
バッテリー容量 | 369mAh | 400mAh | 300mAh |
サイズ | 50.6x39.8x9.4mm | 49.6x40.7x10.9mm | 45.2x37.2x11.8mm |
重さ | 50g | 46g | 39g |
防水性能 | IP55 | IP67 | IP67 |
カラー | シルバー | ガンメタル、ローズゴールド | シルバー、ローズゴールド |
カタログスペックを表にしてまとめてみました。
初代ZenWatchはソフトウェアアップデートによりOSは最新バージョンの5.1.1に対応しています。これはZenWatch 2と同様ですね。
CPUはQualcommのSnapdragon 400、RAMは512MBと変更点はありません。
Android Wearの標準的なスペックです。
ディスプレイは1.63インチモデルは新旧で同じ解像度、小型の1.45インチ、解像度:280x280モデルが追加されています。
発色の良い有機ELディスプレイを採用し、ガラスパネルはどのモデルもゴリラガラス3です。
サイズに関しては若干の変更点があるものの、パっと見た印象はほとんど変わりません。
初代ZenWatchを愛用していたのでZenWatch 2が若干分厚くなったことも感じ取ることができましたが、これも誤差のレベルでしょう。
以上が新旧でほとんど差の無い部分です。
ここからが変更点となります。上の表で赤くしてあるところですね。
Bluetooth 4.1を標準搭載
Bluetooth 4.0はBluetooth LE(Low Energy)スマートウォッチやアクティビティトラッカーなどの常時接続を行うガジェットに活用される省電力な通信方式でした。
実際、初代ZenWatchをスマートフォンと接続させていても、Bluetooth接続による電力消費は非常に微々たるもので、誤差のレベルと言っていいほどでした。
後継規格となるBluetooth 4.1は4.0をさらに発展させたものです。多様な製品がネットワークに接続するIoT(モノのインターネット)時代に向けたアップデートとなっています。
Bluetooth機器のハブ機能や再接続機能などの機能が追加されたバージョンです。
既存のBluetooth 4.0もアップデートによって4.1にできるとされていますが、最初から搭載されているというのは心強いですね。
Wi-Fiをサポート
初代ZenWatchには搭載されていなかった機能のひとつにWi-Fiがあります。
Android Wear 5.1.1から利用できるようになったWi-Fiですが、基本的にはBluetoothのサブ的な動きをします。
Bluetooth接続が切れた際にもスマートフォンとスマートウォッチがWi-Fiに接続されていればクラウドを介して同期され、同様の機能が利用できます。
遠くまで届く代わりに電力消費も多いので一長一短ではありますが、両方の通信方式をスマートウォッチが勝手に上手く使い分けてくれるので、ユーザーは特に難しく考える必要はありません。
防水性能が向上!
個人的に最も嬉しいグレードアップがこちら。
初代ZenWatchではIP55相当だった防水性能が、ZenWatch 2ではIP67相当に向上しています。
IP55は「粉塵が内部に入ることを防止し、若干であれば侵入しても正常に動作する」という防塵性能と「流水を直接当てても壊れない」という防水性能を示します。
防水性能のレベルで言えば防滴のワンランク上、いわゆる生活防水クラスです。
一方ZenWatch 2のIP67は「粉塵が内部に侵入しない」という防塵性能と「水深1mの水中に30分浸けても浸水しない」という防水性能を示します。
ドボンと水に沈めても壊れない、本当の意味での防水に対応したと言えるでしょう。
非公式ながらスピーカーを搭載
これはカタログにも載っていない機能ですが、海外の分解レビューによるとZenWatch 2にはスピーカーが内蔵されているようです。
内蔵のマイクと組み合わせて、今後スマートウォッチ単体での通話に対応するのかもしれません。初代ZenWatchにはスピーカーが搭載されていないため、もしこのようなアップデートが来ても機能追加は不可能です。
目に見える大きな変化はありませんが、確実に快適に使えるよう進化しています。
これから使い込んでいくにあたって、こういった進化を実感していくことでしょう。
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