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ZenFoneシリーズはすべてSIMフリーのスマートフォンです。
どのモデルもdocomoまたはSoftBankのネットワークを利用することを想定した対応周波数となっています。

docomoといっても本家だけでなくMVNO(格安SIM)もありますし、SoftBankもY!mobileを抱えています。 数ある選択肢の中でどれが最適か、私の経験を含めてここで紹介していきます。

手軽で安価なdocomo系MVNO

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SIMフリースマートフォンといえばMVNO(格安SIM)での運用でしょう。
中でもdocomo回線を利用したMVNOは種類が豊富で、自分の条件に合ったものが選びやすくなっています。

料金も非常に手頃で、例えばIIJmioはデータ通信のみなら月額900円。音声通話込みでも月額1600円とまさに格安。

セット販売でサポートも充実

SIMカードだけでなく、スマートフォンとセットにして販売しているMVNOもあります。
また、MVNOによっては端末の故障や水没に対する補償も用意され、大手キャリアにも引けをとりません。

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IIJmioではZenFone 2 Laser ZE500KLの限定カラーとなるパープルを専売しています。
こういった限定モデルを選べるのもMVNOの魅力の一つです。

通信品質に不安あり

低価格で大容量のデータ通信が利用でき、サポートも万全となると最高の選択肢に見えがちなMVNOですが、通信品質では一抹の不安が残ります。

MVNOは大手キャリア(MNO)から帯域の一部を借りて運営しています。
契約者が増えると帯域が圧迫され、通信速度が低下していきます。MVNO側は品質の低下を防ぐため、帯域を増強して対応しますが、後手に回るため一時的に速度が落ちる状況が発生してしまいます。

昼休みなどの混雑しやすい時間帯では急激に通信速度が低下することも珍しくなく、ストレスを感じる場面も出てくるでしょう。

高いけど抜群に高品質なdocomo本家

ハイパフォーマンスなZenFone 2 ZE551MLを快適に使用したいと考えていた私が契約したのがdocomoです。

docomoはSIMフリースマートフォンを利用する方向けに最適な料金プランやSIMは用意していません。
私もモバイルWi-Fiルーターを契約し、SIMをZenFone 2に挿し替えて運用しています。

通信品質は言わずもがな、さすが国内1位のキャリアといったところです。
惜しむらくは2GBで月額4000円のデータ契約という料金の高さでしょうか。

上記の料金は私がルーターを新規契約した際のもので、MNPなどを活用すればもっと手頃な料金設定にできるかもしれません。
しかし、そういった工夫を自ら行わない限り、手頃な料金でdocomoを契約・利用できないということです。

また、2年契約の縛りも気になるところですね。
MVNOのデータ契約なら不要と思えばすぐに解約できますが、docomoでは更新月以外での解約時に違約金が発生します。

バランスの良い料金プランのY!mobile

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現在私がZenFoneシリーズで主に使用しているのがこちらのY!mobileです。
料金プランが3つ用意され、見かけ上は非常にシンプルでわかりやすくなっています。

3GBで月額3980円と、MVNOよりも高価でdocomoよりも安価という中間の価格設定です。
SIMフリースマートフォンで利用することを想定としたSIMカードのみの販売も行われており、大手キャリアの中では最もユーザーフレンドリーと言えるでしょう。

オンラインストアのアウトレットに注目

Y!mobileでは不定期にアウトレット品の販売を行っています。
リフレッシュ品の端末をセットにしたものが多く、割引が効いて維持費を抑えることができる場合があります。

現在私が利用している契約はDIGNO Tのアウトレット品がセットになったプランです。
7GBのデータ量で月額3800円程度で抑えられ、コストパフォーマンスも悪くありません。

ZenFoneシリーズはAPN設定が不要

驚くことにZenFoneシリーズはY!mobileのSIMを挿して起動するとAPNの設定不要ですぐに使用できる状態になります。
APN設定は少々クセがあり、最初は戸惑うことの多い作業ですからこれを省略できるのはライトユーザーや初めてスマートフォンを持った方にとって非常に価値のあることだと思います。

実用に耐えうる通信品質

三重県という地方都市在住の私としては、SoftBankグループのカバーエリアが心配でした。
実際Y!mobileでは不安の残る場所もあるのですが、めったに行くことはありませんし、普段の活動圏内では快適に使えているため実用に耐えうる品質だと言えます。

docomoと同様に契約に縛りが設けられるので気軽に手を出しづらい点は変わりません。
プリペイドで試せるようなSIMカードが販売されるとハードルがグッと下がるんですけども。

用途に合わせて選択を

料金と品質はおおよそ比例の関係にあります。
メイン機として快適に運用したいのであればY!mobileやdocomoを契約すると良いでしょう。

メインは別にあり、あくまでもサブ機として運用するのであればMVNOがおすすめです。
通信速度のムラはメイン機との使い分けでカバーできます。

SIMフリースマートフォンのデビューであればまずはMVNOのプリペイドSIMから入ると良いかもしれません。最悪気に入らなくても解約の手間も無く、一番面倒事が少なく済みます。