040_HDMI接続デスクトップ
ASUS好きのZenBlog殿のレビュー企画で、ChromebookのC300MAを1ヶ月お借りました。すでに2つほど記事書きましたが、最終回の今回は、1ヶ月使ってみて感じたC300MAの率直な感想と、Chromebookを買うことの意味をしたためます。

他の記事はこちら。
ChromebookでChrome拡張機能は作れるのか?あれこれ試してみた
新鮮な驚きに満ちたChromebook C300MA初体験レビュー

C300MAのハードの質感は想定以上

第1回めの寄稿でも書いたけれど、ハードの質感は予想以上。新品で4万円を余裕で切るパソコンとは思えない質感でした。特に、タッチパッドのレスポンスは、想像以上に小気味よく、普段Macを使っている自分としても、あまり違和感を感じずに使うことができたのは、嬉しい驚きでした。

020_キーボード
こんな感じで、スペースキーの横に「英数」キーと「かな」キーが配置されているのとか、Mac的な匂いがプンプンして、よろしおすね。これがあるおかげで、Macとの使い分けにあまり気を使わずにすみました。

その他、キーボードの質感も想定以上。ディスプレイの発色は、普段使いにはあまりきにならないかと思います。HDMIポートをしっかり備えているので、こんな感じで外部ディスプレイをすんなり使うことができるのはポイントが高い。

メモリ2GBでは正直苦しいので、4GBモデルがオススメ

複数ウィンドウを立ち上げて、同時並行作業をするような場合には、スペックのきつさを感じました。

025_SYSTEM画面
SYSTEMという、ハードスペックを調査するChromeアプリを使ってみたところ、メモリは2GBでした。いくら軽量なChromeOSとはいえ、メモリ2GBでは、さすがにきつい場面も有ります。特にC300MAはディスプレイサイズが13インチあるため、さらに余裕が無い。

画像編集やオフラインでの文書編集と合わせて、Evernoteでの文章執筆やKindle閲覧など、本格的にアウトプット作業をしようとするときつい場面がままあるので、もし迷うようであれば、メモリは4GBモデルを購入することを強く推奨します。

ChromeOSの底力に恐れいった

これは、C300MAそのものには関係ないんだけれど、今回、ChromebookというChromeOSの縛りであれこれできることを模索してみた結果「ChromeOSが、単なるコンテンツ消費のブラウザ的OSではない」ということが強く印象に残りました

今回のモニターで、Chromebookを借りて実際に使いはじめるまでは「Chromebook?twitterとYoutubeぐらいしか使いみち無いんじゃ?」と、正直思ってました。

でも、実際借りてみて、ChromeのWebストアを眺めてみると、まぁ凄い。ものすごい数の様々なアプリや拡張機能がてんこ盛りで紹介されてるんですよね。

030_Webストア
こんな感じで、様々なジャンルで便利なアプリが提供されてます。このエコシステムの充実度は凄い。ハッキリ言ってWindows 10 Mobileなんかよりも全然充実してますよ、コレ。

第2回めの記事でも紹介したけれど、プログラミングするための各種アプリも用意されてるし、統合開発環境(IDE)レベルのものもある。画像編集できるものも豊富だし、ゲームや各種ユーティリティも豊富。

今回、Chromebookという縛りであれこれアプリを探してみることで、普段PCしか使っていない時には気付かなかった、広大なChromeOSの充実っぷりに気づくことができて、新しい発見が多々あった。

画像編集アプリのPhoto editor onlineとか「これ、まじでWebアプリかよ?」と思うことうけあい。時代はここまで来ているのかと。

なんでもクラウドでできる時代が来ていることを肌で感じる

ぶっちゃけ、ネットに接続できる手段がスマホとネット回線の普及によって爆発的に普及したことにより、データやアプリをクライアントで持たずに、クラウド(ネット)側にもつ時代が完全にやってきてるんですよ。

古くはEvernoteから、DropboxやGoogle DriveやOne Driveなど、最近はAmazon フォトなど、ファイルや写真・動画をクラウドに置くのは当たり前。

また、オンラインコンテンツをも充実しきってます。学習するのに、わざわざクライアントアプリを入れる必要はない。

プログラミング学習という領域でも、Webブラウザで全て完結するものも多い。老舗のCodecademy、動画が非常にわかりやすいドットインストール、学習用のスライドとオンラインでのコーディングが異常に便利なProgate、講師とマンツーマンでオンラインスクールに参加できるTechAcademyなどなど。

なにが言いたいかというと、Chromebookは、単にメディアを消費するだけの受け身のハードではなく、自分で学んでアウトプットする用途としても十分に使えるということです

廉価なサイドマシンの選択肢として必ず候補にいれておきたいChromebook

ここまで、熱く語っときながらハマコーがC300MAを買うか?と言われると、ぶっちゃけ買いません。そりゃ、MBAの13インチをすでにもっていて、真正面から対抗なので。

ただ、もし、子供(小学生にもなってないけど)がタブレットやパソコンに興味が湧いてきたなら、iPadなんかより、確実にChromebookを渡します。物理キーボードもなく、OSの制限も大きいiOSなんかより、よっぽど学習やアウトプットに向いているので。

040_HDMI接続デスクトップ
こんな感じでHDMI接続すると、家でも十分。

他にも、家には高性能デスクトップを持っているんだけれど、ノートPC自体を持ってなくて、外でブログ書いたり、ちょっとしたデザインやコーディングをしたいといった人にも、活用の幅は大きいんじゃないでしょうか。大学生の授業のメモ用なんかにもいいかも。

もちろん、できることの幅はWindowsやMacのほうがはるかに大きいけれど、Chromebookのほうがぶっちゃけ安いし、ChromeOSでできることも非常に多くなってきているので、値段との兼ね合いで十分に選択肢に入ってくるんじゃないでしょうか。

そんなこんなで、モニター記事もこれにて終了となります。こうやって、文章に起こしてアウトプットすると、思考が整理されて自分の考えも明確になって良いすね。娘にあげるマシンのくだりとか、書きながら考えたし。

そんな貴重な機会をいただいた、ASUS好きのZenBlog(ゼンブログ)さんには、非常に感謝してます。

実際にさわって、なにかしら書いてみないとわからんこと、ぎょーさんありまっせ。

今後もZenBlogのモニター企画は継続されるようなので、新しい世界を体験してみたいかたは、どしどし応募してみていはいかがでしょうか。

それでは、今日はこのへんで。ハマコー(@hamako9999)でした。


執筆者:ハマコー(@hamako9999)さん