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ASUS JAPANが販売するChromebookの現行モデル3機種の中間の価格。一番人気が無さそうな「Chromebook Flip C213NA」を購入しました。

11.6インチでブログ執筆にも使えそうな画面サイズや、価格とのバランスを考慮してこれに決めました。

外観とインターフェース

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背面パネルにはゴルフボールの表面(ディンプル)みたいな処理が施されています。全体的に光沢の無いプラスチックで、フチにはラバーがぐるっと一周カバーしています。

このデザインはMIL規格に対応する耐衝撃性を持たせるためで、文教向けモデルとしての一面もあります。子どもたちが少々乱暴に扱っても壊れないように作られています。

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このラバー加工のおかげでテントモード時に滑りにくいというのも案外見逃せません。

USB-Cケーブルで充電できる

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側面のインターフェースは以上の通りです。フルサイズのUSBが2基、USB-Cが2基。それと音量ボタンと電源ボタンがあります。

USB-Cポートは充電にも用います。左右どちらでも充電が可能です。ACアダプターの出力は以下の4パターンに対応しています。

  • 20V/2.25A(45W)
  • 15V/3A(45W)
  • 9V/3A(27W)
  • 5V/3A(15W)

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ちなみにZenFone 4などを充電するのに使っているUSB-Cケーブルを繋いだところ、出力不足の通知が出ました。ノートパソコンを充電できるタイプのモバイルバッテリーなら使えるかもしれません。

タブレットモードで背面カメラになる

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ディスプレイの上だけでなく、キーボードの面にもカメラが登載されています。これはタブレットモード時に背面カメラとして振る舞います。503万画素のカメラとはいえ画質はお世辞にも良いとは言えません。それでも学校の授業などでタブレットとして活用する際には重要な機能なのでしょう。

野暮ったさを隠しきれないデザイン

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横に並べたのはVivoBook E200HA-8350です。同じ11.6インチのノートパソコンですが、サイズは一回り小さく見えます。ディスプレイの額縁の広さが段違いで、C213NAはプラスチック感満載のデザインとあいまって野暮ったさを感じるノートパソコンです。

「おしゃれなカフェでスマートに仕事をこなす」ようなシーンを想定して作られたわけではなく「学校で子どもたちが少々乱暴に扱ってもびくともしないパソコン」が設計の背景にあるわけですから当然といえば当然です。

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Chrome OS特有のキーがいくつか確認できます。文字入力はGoogle日本語入力を使うことになりますが、辞書データはWindows、Androidなど他のOS向けと同じものがそのまま使えるので便利です。

タブレットとしても使えるため、ヒンジは360°回る構造ですがプラプラせずしっかりしています。全体的に華奢な印象は無く「丈夫なんだろうなぁ」というのが使っていて感じられる仕上がりです。

Chromeブラウザへの依存度の高さを再認識

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「Chromebookでできること」の多くは「Chromeブラウザでできること」です。基本的にはChromeブラウザ上のウェブサービス、ウェブアプリやChrome拡張機能を活用することになります。

私がプライベートでパソコンを使うシーンといえば、Twitter・ブログやニュースサイトの閲覧・動画視聴・ブログ執筆などで、その多くの時間をChromeブラウザの使用に割いています。ブログを書く際にはデジカメで撮影した写真を取り込み、Lightroomで現像、ときにはPhotoScapeでリサイズやトリミングを行いますが、それだけでした。

1日のうち4時間パソコンの前に座っているとしたら、3時間30分はChromeブラウザを開いているといっても過言ではありません。C213NAを触って何の違和感も無く今までと同じようにウェブサイトを閲覧していたことでそれを再認識しました。

価格に見合わない速さ

Celeron N3350に4GBのRAMという構成はWindows登載ノートパソコンとして見たらローエンドに近いものと言えます。ところがChromebookにこれが載ると話が変わってきます。Chromeブラウザに限ってはその差を実感できるほど快適に動きます。スクロールはキビキビ動き、トラックパッドの感度も良いのでしょう。

Androidアプリをサポート

Playストアがプリインストールされています。これによって文教向けだけでない、2in1コンバーチブルタイプの意味が出てきます。Androidタブレットとしても使えるわけです。

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Amazon Kindleアプリを開いてみるとこんな感じ。11.6インチなら見開き表示での読書もできそうですね。

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InstagramはタブレットモードやChromebookへの最適化が済んでいないようで、スマートフォン向けの表示とUIに限定されました。ちなみにここから投稿も可能で、カメラは先述の背面・前面両方が切り替え可能でした。

AmazonプライムフォトやGoogleフォトアプリが便利

個人的に便利だと感じたのがクラウドストレージサービスのAndroidアプリです。ここからアップロードするのが快適で、掲載しているスクリーンショットはこの経路でメインのデスクトップPCに落とし込んでいます。

C213NAはノングレアタイプの液晶ディスプレイで、タッチパネル登載ですが操作性はそれほどよくありません。タブレットモードやAndroidアプリの使用を重要視するのであれば他のモデルも検討したほうがいいかもしれません。

Chromebookの可能性を感じた1日

久しぶりにChromebookを購入しました。以前はASUS Shopのアウトレットセールに出ていた2万円前後の安価なノートパソコンタイプで、あの頃は当然Androidアプリも動作しませんでした。

「快適に使えるモバイルノートがほしいけど、10万円近い予算は捻出できない」という方が用途を限定してChromebookを選ぶという可能性はゼロではないのかなと感じました。私もC213NAをもうしばらく使ってみて、Chromebookで行ける!と確信したらC302CAに乗り換えるかもしれません。

さしあたって今後はトリミングとリサイズがサクサク行えるウェブアプリを探すことが目標です。

Chromebook Flip C213NA:ASUS Shop