日本での発売が楽しみなZenFone 5シリーズ。主役となるZenFone 5 ZE620KLとその上位モデルのZenFone 5Z ZS620KLはカメラ機能の高さをアピールしています。
現時点では海外でも未発売なため発表会やイベント、デモ機を貸し出されたメディアなどの情報しかありませんが、そこから見えてくるものも含めて紹介します。
カメラ性能はZenFone 4から若干向上
メインカメラのセンサーはソニー製IMX363を搭載しています。ZenFone 4 ZE554KLやZenFone 4 Pro ZS551KLがIMX362だったことから若干の進化が期待できます。
レンズの明るさはF1.8でZenFone 4 ZE554KLから据え置きです。ZenFone 4 Pro ZS551KLはF1.7だったのでZenFone 5Z ZS620KLを最上位モデルとして比較すると若干見劣りする部分と言えます。
光学手ブレ補正やRGBセンサーを搭載
ZenFone 4 ZE554KLから継続してRGBセンサーを搭載しています。被写体の色を検知してホワイトバランスを最適に調整します。おそらくカメラの下、LEDフラッシュのある部分(左半分)がそれでしょう。
光学手ブレ補正も嬉しい機能です。シャッタースピードを稼げるので画質向上や写真撮影の失敗を軽減できます。
AIシーンセレクトで16の被写体・条件を検知
今回の最大の目玉はAI搭載による被写体の検知でしょう。被写体を捉えるとそれが何であるかを判断し、カメラを最適に調整する機能です。
Foodでは食べ物がより美味しそうに。Night Viewでは夜景が鮮やかに写るといった自動調整が期待できます。
奥行きを検知するポートレートモードを搭載
ZenFoneシリーズが今まで搭載していたポートレートにはいくつか種類がありました。
- 1つのカメラで2回撮影して奥行きを検知
- 1つのカメラで人物と背景を判断
- 2つのカメラで奥行きを検知
ZenFone Zoom S ZE553KLとZenFone 4 Pro ZS551KLはデュアルレンズカメラを用いた奥行き検知(iPhoneなどと同じ方式)を採用していましたが、ZenFone 4 ZE554KLでは人物の顔を検知する方式でした。そのため被写体が人物に限定され、他のシーンで使えなかったのです。
ZenFone 5Zでの作例を見てみると、植物を被写体にしているにもかかわらずポートレートモードが使えています。つまりポートレートモードの方式は2つのカメラで奥行きを検知するものを搭載しているということ。
おそらく背景ボケの強さ(F値)の設定もZenFone Zoom S ZE553KLやZenFone 4 Pro ZS551KLと同様に可能でしょう。
ウォーターマークのデザインを刷新
ZenFone 5 ZE620KLとZenFone 5Z ZS620KLではウォーターマークのデザインも新しくなっています。AIによる被写体検知をアピールする「ZenFone 5 AI Camera」になりました。
新技術を搭載した次世代のZenFone
カメラに限ってはハードウェア面での大きな進化はありませんが、ソフトの方は大きく変わりました。新しく生まれ変わったZenFoneでの撮影が今から楽しみです。
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Asus Zenfone 5 and 5Z First Impressions with Camera Samples