ZenFone Live L1 ZA550KL (1)
台湾にて発売している「ZenFone Live L1 ZA550KL」を購入しました。ZenFoneシリーズの中ではローエンド、エントリーモデルに位置づけられる製品です。

日本においては1万円台のエントリーモデルの更新が久しく行われていません。もしかするとこの製品が国内投入されるのかも…。

Android Oreo Go Editionとは

Android Oreo Go Edition
今回購入したモデルはAndroid Oreo Go Editionを搭載。ストレージ容量やデータ通信量を抑える機能や、専用のアプリがプリインストールされています。

スマートフォンを安価に製造・販売するためのOSで、これらの特徴のおかげで新興国や金銭的に余裕の無い方が気軽に購入できることを目指したものとなっています。

ZenFone Live L1 ZA550KLの主なスペック

  • OS:Android 8.1 Oreo Go Edition
  • CPU:Qualcomm Snapdragon 425
  • ディスプレイ:5.5インチ(1440×720)IPS液晶
  • RAM:1GB
  • 内部ストレージ:16GB eMCP
  • アウトカメラ:800万画素、F2.0
  • インカメラ:500万画素、F2.4
  • バッテリー容量:3000mAh
  • サイズ:147.26×71.77×8.15mm
  • 重さ:140g
  • カラー:Space Blue、Rose Pink、Shimmer Gold、Midnight Black
  • その他:顔認証、トリプルスロット

スペック構成にはバリエーションがありますが、今回購入したモデルは以上の通りです。また、台湾版はカラーバリエーションがブラックとゴールドの2色展開。

開封と付属品

ZenFone Live L1 ZA550KL (11)
パッケージは若者向けならではのカラフルでポップな印象。

ZenFone Live L1 ZA550KL (10)
付属品を並べてみました。基本的にはいつものZenFoneと変わらないですが、最近では標準付属が多いTPUケースが入っていません。コストの関係でしょうか。

ZenFone Live L1 ZA550KL (9)
付属するイヤホンはZenEarの名前が付いていますが、国内で流通している同名の製品とは形状が異なりチープさを感じます。

ZenFone Live L1 ZA550KLの外観

ZenFone Live L1 ZA550KL (8)
こちらが本体。5.5インチHD+のアスペクト比18:9ディスプレイを搭載しています。カドに丸みをもたせたトレンド感のあるデザイン。

ZenFone Live L1 ZA550KL (7)
インカメラとセンサー。指紋センサーは搭載されていませんが、顔認証によるセキュリティロックに対応しています

ZenFone Live L1 ZA550KL (6)
指紋センサー非搭載なので背面はシンプルです。若干ツヤを抑えた質感ですがプラスチックであることははっきりわかるので、高級感はありません。

トリプルスロットを搭載

ZenFone Live L1 ZA550KL (2)
ZenFoneシリーズの普及価格帯モデルでは搭載していて当然というレベルで普及しているトリプルスロットもしっかり採用されています

ZenFone Live ZB501KLと比較

ZenFone Live L1 ZA550KL (4)
先代モデルとなるZenFone Live ZB501KLと並べてみました。デザインはずいぶん変わりました。

ZenFone Live L1 ZA550KL (5)
先代は5インチHDですがアスペクト比は16:9です。今回は5.5インチとなりましたがアスペクト比は18:9とさらに縦長になったので横幅はあまり変わりません。スマートフォンとしてはコンパクトな部類に収まっています。

ZenFone Live L1 ZA550KL (3)
カメラ部分が出っ張っているのが惜しい。とはいえバッテリー容量3000mAhは魅力的です。それなりに薄く軽量で、電池持ちは期待できそう。

ピュアAndroidに近いUI

ZenFone Live L1 ソフトウェア (1)
セットアップ中の様子です。当然のように日本語を搭載。

ZenFone Live L1 ソフトウェア (2)
ZenUIは非搭載で基本的には素のAndroidとなっています。プリインストールされているアプリも非常に少なく抑えられています。

ZenFone Live L1 ソフトウェア (3)
初回セットアップ直後のストレージ状況はこんな感じ。システムまで含めて3.71GBで済んでいます。

ASUS謹製アプリや独自機能も搭載

ZenFone Live L1 ソフトウェア (1)
Go Editionだからといって完全に「素のAndroid」というわけではないようです。例えばカメラアプリはZenFone 5 ZE620KLなどと同じUIのものが搭載されています。また、ダブルタップでのスリープ解除やジェスチャー入力によるアプリ起動などのZenMotion機能もしっかり備わっています。

ストレージを圧迫しないGo Editionアプリ

Go Edition アプリ
Go Editionの特徴のひとつとして、Androidにプリインストールされているアプリの一部がGo Edition専用のものに置き換わっています。軽量版アプリは以下の通りです。

  • Google Assistant Go
  • Google Maps Go
  • Google Go
  • Gmail Go
  • Facebook Lite

Facebook Liteは例外ですが、Go EditionはGoogleのサービスに関するアプリが変更されています。これらのアプリはブラウザ上で動作するウェブアプリになっていてストレージを圧迫しません

UIや操作方法は通常アプリと大きく差は無いものの、一部機能(Googleマップの場合はカーナビ)などが省かれています。必要最小限で十分ならGo Editionアプリを使えばいいですし、物足りないなら別途Playストアから通常版のアプリがインストールできます。

価格相応のカメラ

ZenFone Live L1 カメラテスト
カメラの性能は価格相応です。800万画素ですのでそれほど高精細とは言えませんし、ノイズも気になります。上の写真はHDRモードで撮影しました。リサイズ以外は撮って出しのままで掲載しています。1万円前後のスマホと思えば十分な画質じゃないでしょうか。

ZenFone Live L1の日本での発売予想

「格安スマホ」として低価格帯のスマートフォンも日本では人気ですが、機能面で制限を受けるGo Edition搭載版が日本で発売することは無いと思います。あるとすればZenUI搭載版でしょう。

ZenUI搭載版であればRAMは最低でも2GB無いと厳しいですし、ストレージも16GBではほとんど何も入りませんから32GB以上は欲しいところ。

3000mAhの大容量バッテリーにトリプルスロットを搭載していますから各キャリアのVoLTEに対応して通話専用端末としての需要も期待できるでしょうか。

ZenFone Live L1の国内価格予想

先代のZenFone Live ZB501KLはSnapdragon 400/2GB/16GBで1万9800円でした。進化の具合も考慮してSnapdragon 425/2GB/32GBで発売すればローエンドクラスの選択肢として重宝されるかもしれません。

ZenFone 4 Max ZC520KLが値下げされて1万9800円で購入できることを考えればもう1段安い1万6800円や1万4800円といった値付けを期待しましょう

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