OPPOが国内SIMフリースマホ市場に第2弾モデルとして「R15 Pro」を投入します。海外で展開しているモデルをベースにしつつ、防水に加えてFeliCaにも対応。国内市場においては最後発に近いOPPOですが、本気度の高さが伺えます。

海外勢もSIMフリースマホでFeliCa対応を進める

現在SIMフリースマートフォンでFeliCa対応を条件とすると、選択肢はそれほど多くありません。

  • シャープ:AQUOS sense liteなど
  • 富士通:arrows M04など
  • ソニー:Xperia XZ Premiumなど
  • トリニティ:NuAns NEO [Reloaded]
  • HTC:HTC U12+など
  • OPPO:R15 Pro

京セラはMVNO向けモデルでFeliCa対応機種を販売しています。国内メーカーはキャリアモデルをベースにSIMフリースマホを作っていることもあり、FeliCa対応が比較的容易なのでしょう。

HTCはSIMフリーでしか販売していないU12+も対応させ、ついには後発のOPPOまでもがFeliCa対応で出してきました。ファーウェイはドコモ向けモデルで実績があります。

未だにFeliCa搭載の実績も予定も無しのASUS ZenFone

ZenFoneシリーズのFeliCa対応に関しては以前から何度も話題には挙がっています。

日本で成功し、ナンバー1になるためには、FeliCaと防水は必然的に必要になってきます。現段階ではこれしか言えませんが、リクエストは続けています。
DSDS+au VoLTEが強みに、高価格帯でも勝負――ASUSに聞く「ZenFone 3」シリーズ:ITmedia

ZenFone 3シリーズ発表(2016年)の時点でFeliCaの重要性は把握している模様ですが、2018年現在に至るまで実現はしていません。ただしROG PhoneでASUS初の防水スマートフォンは実現しました。防水機能はグローバル市場でも魅力となる要素ですから今後のZenFoneシリーズにも展開されるでしょう。

うかうかしてられないかも

現在のASUSはシェア2位で24%ほど。王者ファーウェイとは差を付けられているものの、3位とも差があり割と安定しています。とは言っても後ろからは世界シェア上位のメーカーが続々とやってきています。

ソフトウェアローカライズは結構優秀

日本での販売が長いこともあって日本語化やソフトウェアのローカライズはかなりしっかりしている印象です。当時のAndroid向けの日本語入力アプリはまだ発展途上で、海外メーカーは使いにくいFSKARENも珍しくありませんでした。そんな中でATOKをプリインストールしたことは素晴らしい決断だったと思います。

また、ドコモを含めた3キャリアすべてのVoLTEにも対応。ローカライズに関してはソフト面でやれることはほとんどやり尽くしているのではないでしょうか

ハードウェアのローカライズが課題

となると次はハードルがグンと高くなるハードウェアのローカライズです。FeliCaチップを載せて作っても日本でしか売れない(海外ではほとんど魅力にならない)メーカーからしても旨味の少ない製品となります。

全機種FeliCaに対応しろというわけではなく、1機種くらいそういった選択肢があるべきじゃないでしょうか。2位でのんびりしてないで、1位を奪還するような攻める姿勢を期待したいところです。

ASUS JAPANとしてはやる気マンマンなのでしょう。ASUSの本社がそれに応えるかどうかがキモと言えそうです。ユーザーの声をしっかり聞くASUSですから、我々ユーザーが要望すれば本社にも届くかもしれません。