Chromebook Tablet CT100PA (1)
Chromebook Tablet CT100PAを購入しました。久しぶりのタブレット購入で、これがメイン機となる予定です。国内では数少ない「Chrome OSを搭載したタブレット」ですので興味を持った方もいらっしゃると思います。

このタブレットを購入して何がしたいのかにもよりますが、主に私の使い方をモデルとして紹介していきます。

Chromebook Tablet CT100PAの主なスペック

  • OS:Chrome OS
  • CPU:OP1ヘキサコア(Cortex-A72×2コア・Cortex-A53×4コア)
  • ディスプレイ:9.7インチ(2048×1536)グレア液晶
  • RAM:最大4GB LPDDR3
  • 内部ストレージ:32GB eMMC
  • アウトカメラ:503万画素、AF対応
  • インカメラ:192万画素
  • バッテリー駆動時間:約10時間
  • サイズ:幅238.8mm×奥行き172.2mm×高さ9.98mm
  • 重さ:約510g
  • その他:USB3.1(Type-C/Gen1)、スタイラスペン内蔵、MIL規格準拠

基本スペックは以上の通りです。Chrome OSを搭載している以上、スペックは飾りに過ぎないのかなぁとは思いますが、Androidアプリをインストールして動作させるからにはある程度気になるところ。

Antutuスコアは約98000点

Chromebook Tablet CT100A Antutu
PlayストアからAntutuベンチマークテストをインストールして測定してみました。結果は以上の通り。普及価格帯のミドルレンジスマートフォンクラスの性能です。近い性能を持つZenFone Max M2が2万円台で購入できることを考えると割高感は否めません。

Android版Kindleアプリが快適に動作

Chrome OS Kindleアプリ (3)
正直このためだけに買ったと言っても過言ではありません。Android版Kindleアプリがしっかり快適に動作します。電子書籍リーダーとしてなら十分な性能を備えています。

CT100PA Kindle表示イメージ
ハメコミ画像を作ってみました。縦表示であれば片側1ページが大きく表示できます。アスペクト比4:3のおかげで表示領域のロスはほとんどありません。

CT100PA Kindle表示イメージ 見開き
横表示だと見開きで閲覧できます。さすがに単行本サイズより小さくなりますが、十分な可読性。見開きの大きな絵も快適に見ることが可能です。

電子書籍リーダーとしてアスペクト比4:3のタブレットが欲しいけれどスマートフォンとタブレットはAndroidアプリで統一させたい…といった私と同じような考えを持った方がいるとすれば、CT100PAは有力な選択肢となり得るかもしれません。正直iPad買ったほうが安上がりですが。

スタイラス利用は素人のお絵かき程度がちょうどいい

CT100PA レビュー
「絵を書くためのタブレット」としてどこまでの性能を要求するかによりますが、CT100PAは手軽さ重視といった感じです。スタイラスペンは内蔵式で持ち運びもしやすく、価格もiPad Air+Apple Pencilと比べれば安価。タブレットでのお絵描きを気軽に体験してみたいという方には向いているかもしれません。

同じサービスのアイコンが複数並ぶややこしさ

Chrome OSを搭載した端末なのでChromeブラウザ上でWebアプリを利用するかたちが基本です。ところがCT100PAはAndroidアプリにも対応しています。そのため「Webアプリ版」「Androidアプリ版」がホーム画面に共存する事態が発生してしまいます。

Chrome OS Google Keepアプリ
例としてGoogle Keepを紹介します。
左:Webアプリ版Google Keep
右:Androidアプリ版Google Keep

Webアプリ版Google Keep
Webアプリ版Google Keep

Androidアプリ版Google Keep
Androidアプリ版Google Keep

UIや操作性に若干の差がありますが、基本的にはどちらでも同じことが可能です。Android版の方がなめらかに動作することがあったりと、どちらがベターかは試してみないとわかりません。ここらへんがChrome OSのとっつきにくい部分かなぁと感じました。

Chrome OSのUIはAndroidユーザーなら慣れやすいかも

Chrome OS UIレビュー
Chrome OSを搭載した製品はこれまで何度か購入していますが、知らない間にまたUIが変わっていました。CT100PAに最初から搭載されているバージョンでは下部にナビゲーションバーのようなものが配置されています。

バック・ホーム・タスクといったAndroid特有のボタンが配列こそ違えど同様に存在するため、独自UIを採用したAndroidを触っている感じ。案外すぐに慣れます。

45Wの大きな充電器

Chromebook Tablet CT100PA (7)
USB-Cで充電できるのは快適なのですが、充電用に付属したACアダプターはまさかの45W。普段ZenFone 5を充電するのに使っている充電器を接続したところ、出力不足と表示されました。持ち歩きを考えるならAnker製などのコンパクトな充電器を買い足したいところです。

用途次第では検討の価値あり

Chromeブラウザでは拡張機能が利用できますし、Androidアプリも動作します。一見夢のようなデバイスですが、器用貧乏というか。汎用性が高まったことで直感的に使えない部分も増えています。Androidアプリは正しく動作しない場合も…。

そもそもCT100PAは教育機関向けの製品で、G Suiteなどのサービスと組み合わせてこそ本領を発揮するんじゃないかと感じます。私のように「Kindleを快適に読むためにAndroidアプリが動作する4:3のタブレットが欲しい!」といったマニアックな要求はCT100PAの本来の魅力を引き出せていないのでしょう。

私としては購入する際の要求を満たしてくれているのでCT100PAは買って良かったと感じていますが、これが他の方にも気軽に薦められるかは微妙なところです。AndroidタブレットでもiPadでもなく、あえてマイナーなChrome OSを選ぶ理由。それがある方はASUS Store Onlineで購入できますので以下のリンクからどうぞ。

Chromebook Tablet CT100PA:ASUS Store icon

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