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省電力なAtomを搭載し、長時間のバッテリー駆動を実現しているEeeBook X205TA。この長時間駆動のために電源プランが固定されており、CPUの最大速度が出ないようになっています。

今回は電源プランをいじってCPUの性能を100%引き出す設定を紹介します。

CPUの速度を上げる高パフォーマンスプランを表示させる方法

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普通なら複数あるはずの電源プランが「バランス」のみとなっています。これはX205TAだけでなく、他のAtom搭載タブレットなどにも見られる仕様です。

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まずは検索バーに「regedit」と入力し、レジストリエディターを探し起動します。

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HKEY_LOCAL_MACHINE System\CurrentControlSet\Control\Powerの中にある「CsEnabled」を探してダブルクリック。

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値のデータという項目は初期値は「1」になっているはずです。これを「0」に書き換えてください。
書き換え後に再起動を行います。

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電源プランを再度確認すると、省電力プランと高パフォーマンスプランが表示されています。あとは好きな電源プランを自由に選んで使用するだけです。

スリープモードを復活させる

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以上の操作を行うと、スリープモードの項目が消えてしまいます。復活させるためにもう一度レジストリエディターを開いて値のデータを「1」に戻して再起動します。

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はい。スリープモードが復活しました。これでノートPCを閉じた際にスリープモードに移行するようにできます。

各種電源プランのメリット・デメリット

以上の操作を行うことで、計3種類の電源プランが使えるようになりました。
省電力プランはバランスプランよりもさらに電池消費を抑えます。Atom搭載のPCでは処理能力の低下でストレスを感じるかもしれません。

パフォーマンスプランは電力消費を度外視し、性能を重視します。CPUは最大速度が出るようになり、X205TAに搭載されているAtom Z3735F(1.33GHzクアッドコア)の場合は、バースト周波数が1.57GHz(バランスプラン)→1.83GHz(高パフォーマンスプラン)まで向上します。

クロック数が上がるので当然電池持ちは悪くなります。とはいえX205TAはバランスプランで12時間持つほどの超寿命モデルですから、パフォーマンスプランに変えたところで実用レベルではありそうですね。

Wi-Fiが不安定な場合にも一度試してみよう

上記の操作を行い、パフォーマンスプランを使用するとWi-Fi接続時の動作も変わります。これによって繋がりやすくなったり、通信速度の向上が期待できます。
ルーターとの距離が遠く、不安定な方は一度試してみるといいかもしれません。

参考にしたサイト様:がじぇぶ GADGETY BLOG