ZenFone 3に搭載されているカメラは多くの機能を内蔵しています。静物を撮影する際に背景をボカすことで被写体を強調できる「単焦点モード」を紹介します。
一眼レフで撮影したようなボケ感を演出
ZenFone 3に搭載されている単焦点モードはまず最初に普通に撮影を行い、すぐさまピントを調整してもう一度シャッターを切るという2回の撮影で成り立っています。
1回目と2回目の撮影で合焦部分の差を画像編集し、ピントの合わなかった部分(背景)のボケを強くします。
後ろにピントを合わせて撮影すればこういった前ボケも可能です。もちろん前後両方をボカすこともできます。
ZenFone 3の単焦点モードのメリットとデメリット
単焦点モードのような被写界深度を画像編集で擬似的に調整する機能はHUAWEI P9のような2つのカメラを搭載した端末でアピールされることが多い印象です。2つのカメラを搭載した端末では一度の撮影で上記の画像編集を行うため、手軽に行える点が魅力です。
一方ZenFone 3のように1つのカメラで2回撮影する場合、時間はかかりますがカメラの位置は全く同じ場所で撮影するためボケの精度は高いように思います。
ちょうど似たような構図で撮影していたので比較してみます。P9の方がより手軽で、撮影前から擬似F値の調整ができるなどの利点があります。一方ZenFone 3は撮影して編集が終わるまでどういった写真に仕上がるかわかりません。できあがったものを見てみるとペットボトルの輪郭が綺麗に出ていることがわかります。
※どちらも1枚しか撮影していないため必ずしもこういった結果になるとは断言できません。参考に見てください。
単焦点モードはZenFoneシリーズであれば利用が可能です。2回ピント調整を行うため第2世代レーザーAFを搭載したモデルで使用した方がより快適な印象を受けます。最廉価はZenFone 3 Laserですね。