有機ELディスプレイを搭載したASUSスマホは特定の条件下でのみ画面輝度の上限が変更され、より明るく表示できるようになっています。
最大画面輝度が2つある
まずこちらの画像。Zenfone 9のグローバル発表の様子です。画面輝度は最大800nitsとしています。
一方でこちらの発表資料。ここでは画面輝度は最大1100nitsとなっています。
2つの画面輝度、これは誤表記ではなく実際に上限が2つあるのです。
明るい場所でブースト
普段使いの日常的な利用シーンでは先ほどの画像1枚目にあった2~800nitsの範囲で画面輝度が自動調整されます。ステータスバー内にある画面輝度スライダーもこのレンジでの調整です。
晴天の屋外など、非常に明るい環境では通常の画面輝度100%では足りなくなってしまいます。そういったシーンをセンサーで検知し必要に応じて1100nitsまでブーストするという機能が備わっています。
輝度ブーストは自動制御
この輝度ブースト機能は本体設定の項目に存在しません。そのためユーザー自身で有効・無効を選ぶことはできません。
有機ELディスプレイの保護
最初から1100nits使える状態にすれば面倒な制御を入れなくていいのにって感じですが、有機ELディスプレイの劣化を抑える工夫として組み込まれているものと思われます。有機ELディスプレイの劣化を抑えるには画面は暗い方が良いのです。