昨日グローバル向けに発表があったZenfone 10ですが、海外ではすでに実機を用いたレビューが多数掲載されています。発表会では語られなかった部分なども明らかになっていて、GSMArena.comの記事を参考に紹介します。
外観デザインの変化
パッと見た印象では全く同じもののように見えるZenfone 9とZenfone 10ですが、見比べてみると違いが確認できます。Zenfone 10のカラバリは5色展開。そのうちの黒と青に関してはZenfone 9と同じ色であるとアナウンスされています。
背面のプリントはよりスッキリしたものに変わっています。カメラ周りのリングの形状も小さくなったことで全体的にスラッとスリムになった印象を受けます。
カメラの飛び出し具合は少し減っています。同じカメラユニットを搭載していることから小型化したのではなく、ワイヤレス充電に対応したことによる本体の厚みが増したことで飛び出しが軽減されたように見えています。
期待どおりの電池持ち
Zenfone 9の時点で良好だった電池持ちはさらに良いものとなりました。バッテリー容量は4300mAhと据え置きですが、Snapdragon 8 Gen 2が良い仕事をしています。
144Hzはゲーム専用
Zenfone 10ではリフレッシュレート144Hzに向上しましたが、普段から利用できるわけではなく、ゲームプレイ時に限定して有効化されるようです。リフレッシュレートを固定する手動設定の項目も従来どおり120Hz/90Hz/60Hzしかありません。
アップデート回数
Zenfone 10では最大2回のメジャーアップデートと最大4年間のセキュリティパッチ更新が提供されます。Android 13を搭載して発売されるので、最終バージョンはAndroid 15となり、2027年まで最新のセキュリティパッチが適用できる見込みです。
「最大」としているのはこれから将来に向けてどんな事態が起こるかわからないため。ASUSがその気でいてもチップセットメーカーがサポートをやめるかもしれないし、FCNTのように企業としての存続に関わる事態が発生するかもしれません。そういう意味での「最大」です。何事も無ければきちんと予告どおりのアップデートが行われるでしょう。
ちなみに過去の実績としてZenFone 6、ZenFone 7、Zenfone 8はアップデート回数保証を謳っていない中でメジャーアップデートを2回しっかり実施しています。安心していいと思います。
全モデルでUFS 4.0を搭載
Zenfone 10ではストレージに従来よりも高速なUFS 4.0を採用しています。他メーカーでは最上位グレードにのみ搭載されるなどの差別化があったりするようですが、Zenfone 10においては8GB/128GB、8GB/256GB、16GB/512GBすべてのモデルがUFS 4.0搭載です。
超広角カメラとインカメラはAF非搭載
Zenfone 9では広角カメラ、超広角カメラ、インカメラすべてがAFを搭載していました。Zenfone 10では超広角カメラとインカメラがリニューアルされ、それぞれ新しいものとなりましたが、どちらもAF非搭載となりました。
Zenfone 10の超広角カメラはOmniVision OV13B
超広角カメラに採用されているイメージセンサーはOmniVision OV13B。センサーサイズは1/3.06インチ。このセンサー自体はPDAFに対応しているそうなのですが、Zenfone 10ではAF非搭載となります、
また、インカメラも同様にOmniVision製の3200万画素センサーを搭載。従来の1200万画素から大幅に画素数を向上させています。イメージセンサーの画素配列をRGBWとすることで集光量を増加させノイズ低減を行っています。3200万画素ですがピクセルビニングを実施して800万画素の写真を出力します。
ZenBlog雑感
超広角カメラとインカメラからAFが排除された件については気になるところ。とはいえ超広角カメラは風景を撮影することが多くパンフォーカスで十分なことが多いですし、インカメラも腕を伸ばした距離で撮影することがほとんどで撮影距離が定まっていることからそれほど悪影響にはならないように思います。どちらもAF非対応の方が一般的ですし。
イメージセンサーの変更以外では特にソフトウェアの改良に焦点を当てた発表会となっていました。被写体を検知した自動補正や画作りについては実際に触ってみて確認するのが楽しみです。
情報元・画像引用 リンク:GSMArena
Zenfone 10発表に関する記事です。詳細スペックや発表会の様子はこちらをご覧ください。