
2025年3月26日、ASUS JAPANは新製品スマホ「ROG Phone 9 シリーズ」を発表しました。ROG Phone 9 Proを事前にお借りする機会をいただきましたのでレビューを紹介します。
ROG Phone 9 Proの外観

基本的なデザイン、シルエットはROG Phone 8から変わっていません。細かい部分に変更や進化が見られます。

背面パネルはガラス製だそう。ブラスト処理を施したようなすりガラス調の質感。個人的にはものすごく苦手な触り心地で、素手で触るのがかなり厳しい感じ。触ってるだけで鳥肌立ちそう。
AniMe Vision

ROG Phone 9 ProのAniMe Visionは豊富なLEDと赤白の2色で表現力豊か。

アニメーションはこんな感じ。

アニメーションのプリセットも豊富で、さまざまなシチュエーションで表現できます。時計や電池残量、着信などは実用性もあります。
付属品

充電器はROG Phone 9 シリーズが利用できる最大の急速充電65Wに対応したもの。これはASUS独自のHyper Charge規格のため、65W急速充電を使用したい場合には付属品を使うのが無難です。ケーブルはナイロン網組タイプ。

さすが純正なだけあって装着後のデザインも上々。そしてこのケースにはオーディオ体験を向上させられる機能が備わっています。
フロントステレオスピーカーを再現するオーディオリダイレクト機能

ROG Phone 9 シリーズは一般てなスマホと同じように、前面上部の受話部と底面にスピーカーを搭載しています。ステレオスピーカーとして振る舞いますが、底部は音の出る方向が異なり変則的なステレオといえます。その音のベクトルを変え、フロントステレオスピーカーのようなオーディオ体験を目指したのがこの「オーディオリダイレクト」です。ケースに反射板になる部分があり、音を前面に向けます。

オーディオリダイレクトを活用するために専用の設定項目も用意されています。聴き比べると、左右スピーカーの音のバランスを整えているように感じます。

音の出る向きのイメージを矢印で書いてみました。スピーカー音量や低音の出力はもともと良いので、オーディオリダイレクト機能をオンにすると結構良い音が出て驚きました。
カメラ

メインとなる広角カメラで撮影。撮影に出かけられるタイミングがこの日しかなく…。

ROG Phone 9 Proには望遠カメラが搭載されています。倍率は3倍。情報をほどよく切り抜けるちょうどいい画角。意外と使い道は多そう。

デジタルズームを組み合わせた10倍ズーム。ここからは条件付きで使う感じで、晴天時や相性の良い被写体なら使っても良いかなと思えます。

最大望遠の30倍。さらに破綻しやすい倍率で、使える条件が限られそう。常用する画角ではないけども、いざというときに使えるってだけでも差があります。

超広角カメラ。広角と見比べても似た発色で使い分けやすい印象です。
その他注目ポイント

ROG Phone 8に引き続いてFeliCa(おサイフケータイ)対応です。特にモバイルSuicaなど交通系ICは必須の方も多いでしょうから、日本で安心して使えるポイントのひとつ。
また、5Gの対応周波数としてn79にも対応しています。これはドコモが主力としている周波数。ドコモ系のSIMとも好相性であると言えます。
さらにeSIMにも対応しました。まだまだメジャーとは言いづらいeSIMですが、すでに活用されている方、これから使用を検討している方、ROG Phone 9も対応機種として候補に入れてみてください。

ROGブランドとして長く培ってきたゲーミングの素養に加え、日常使いを考えた機能やローカライズが組み込まれ、バランスよく立ち回れる1台です。高性能スマホの高価格化が進む中、ゲーム専用でサブ機を持つのはなかなかお財布にも厳しい状況。ROG Phone 9なら1台でメイン機・ゲーム機どちらも兼ねられます。
